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  • 執筆者の写真osaka

軽井沢の建築コストと構造・性能・凍結対策について ~移住の前に必ず知っておきたい建築知識~

更新日:2月17日


夏の避暑地として人気の高い軽井沢ですが、冬の寒さは北海道並に厳しく、年によっては氷点下15度の日が続くシーズンも有ります。厳しい寒さの冬を快適に過ごすために、『極寒冷地』なりの仕様性能や設備装備が必要です。ですから一般エリアの建築コストに、極寒冷地の備えを予算に加える必要があります。どんなことに注意すべきか? また、当社の対策をご紹介します!!

建築性能コスト

一般地域と異なる軽井沢で必要なコストアップ項目を挙げました。

そのうえで『当社の軽井沢仕様』は詳細をご覧ください。


INDEX

  1. 気密性と高い断熱性能を有する仕様と造りにする。

  2. 窓からの放熱や結露を避けるために複層ガラス、トリプルガラス、二重窓にする。

  3. 森に囲まれた環境では、地面からの湿気対策として防湿基礎や高床(断熱に注意)にする。

  4. 水道管の凍結防止対策が必要。※最も重要項目で、様々な対策方法あり。 凍結深度(-70cm)より深い地中に配管/地上部配管はヒーター付/機器はすべて寒冷地仕様/自動水抜装置/凍結回避温度維持用室内ヒーター/給湯ボイラー建物内設置/などなど

  5. 雪の荷重、および地震荷重に耐えられる構造強度性能が必要。※1~3等級の耐震設計がある

  6. 暖房設備もいろいろな組み合わせ ファンヒーター(ガス・灯油)/床暖房(温水・電気)/パネルヒ-ター/薪ストーブ/暖炉/エアコン/熱交換型換気扇

  7. 浄化槽と排水浸透トレンチを敷地内に埋設設置する必要有り。※ほとんど下水道が通っていない

  8. 地盤補強工事を必要とする場合が多い 土質は黒ボク・堆積腐植土、火山灰混じり土、など軟弱な地盤が多い地域なので調査結果により工法を選択。

  9. 傾斜地の場合は、高基礎などで割高になる可能性が高い。

  10. まとめ


ここからは、軽井沢の気候に適した『当社の軽井沢仕様』をご紹介します。



気密性と断熱性能の高い家づくり    


夏はエアコン要らずで涼しく、冬も暖かいお家で軽井沢ライフを楽しみたい!! そのために気密性や断熱性能は欠かせません。 断熱性能が高ければ、冷暖房費の節約にもつながるので、日々の生活にも関わる等級と言えます。 工房信州の家『軽井沢仕様』は、長期優良住宅認定基準の断熱性能が『最高等級4』を標準として設計します。

省エネ等級4を満たす基準値は長野県内でも異なる

『寒い地域』から『暖かい地域』まで8つの地域に区分されています。長野県内は4つの地域があり、要求される断熱性能は異なるのです。 なかでも軽井沢は2地域に該当しており、北海道並みの寒さということが良く分かりますね。


断熱性能の検討方法

工房信州の家の断熱性能は、断熱材の種類や厚さ、窓の大きさから算出した値を用いて算定しています。

住宅の外皮の熱性能を示す値は、外皮平均熱貫流率(UA値)といい、UA値が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能の高い建物になります。 また外皮とは、熱的境界になる外壁・床・天井・屋根・窓・ドアなどを指し、間取りや屋根のかけ方、窓の大きさなどで外皮面積は異なります。 熱的境界とは一般的に断熱材が入っている様な場所をいい、住宅の内と外の境界を指すことが多いです。



外皮計算シミュレーション


このような計算を行い、それぞれの住宅ごとの条件をもとに断熱材の厚さを決め、等級4を満たす建物を計画します。

全棟自由設計の工房信州の家では、一棟一棟の条件を検討し、最高等級を満たす断熱性能の高い住宅をご提供しています。


【断熱性能等級による暖かさはこんなに違う】

一般的な住宅と【工房信州の家※省エネⅢ地域】断熱等級4の住宅を比較したシミュレーションです。   ・長野県伊那市で記録した、-17℃の日のシミュレーション ・エアコンはリビングに一台で20℃設定、      朝6:00~8:00と16:00~22:00に稼働 ・断熱等級2と断熱等級4の建物の比較




高性能なトリプルガラスを採用する

熱が室内から逃げるのも、室内に入ってくるのも、そのほとんど(なんと50%~75% ‼)が窓から。

つまり住まいの高断熱化をはかるのに最も効果的かつ不可欠なのが窓の高断熱化です。


冬に流出する熱の割合(外気温2.6℃)  夏に流入する熱の割合(外気温34.8℃)


高性能と軽さを両立した高性能「Low-Eトリプルガラス」

「Low-Eトリプルガラス」は、ガラスの表面にLow-E膜といわれる特殊な金属膜(酸化錫や銀)をコーティングしたガラスのこと。Low-E膜が太陽の熱や部屋を暖房で暖めた熱を吸収・反射します。その効果として、夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高める等、室内の快適性を高めることに一役買っているのです。また中空層には熱伝導率が低いアルゴンガスを封入し、優れた断熱性能を発揮します。



湿気と凍結から建物を守る ”基礎断熱 ”と ”エアパスソーラー工法 ”

地面が凍結しない地表面からの深さを『凍結深度』と呼びます。軽井沢の冬の寒さで地面が凍結すると膨張して地盤面が押し上げられるため、建物基礎の深さや水道本管からの給水管は、凍結深度より深いところに設置する必要があるのです。


建物基礎の凍結対策

①基礎コンクリート下のラップルコンクリートを凍結深度以下まで施工

②ラップルコンクリート下の砕石厚さを確保

③土間下平部と斜め部分にも断熱材を施工し、冷気と湿気を遮断。

④土間上平部に断熱材を施工し、上下でサンドした形にする  さらに、床下にも断熱材を入れ、3重の施工をする 




 建物外周部の基礎立ち上がり       ポーチや犬走り、カーポートなど土間部分 



防湿対策・耐震UPに、スラブ基礎工法(べた基礎)を採用

安心はまず基礎から! 細かな間隔で基礎配筋を組み、全面をコンクリートで覆う頑丈な工法で、地面からの湿気を防ぎます。

また横揺れ(水平力)に強く、地震が起きても建物が一体になって動くことで、建物損傷を抑え、不同沈下に対しても効果的。




心地よい空気環境 ”エアパスソーラー工法(パッシブソーラーハウス)”

湿度の高い軽井沢では、住まいを長持ちさせるために、湿気への対策が重要です。信州の四季とともに過ごす、健康かつ豊かな暮らしを実現するために、私たちは冬暖かく夏涼しい「エアパスソーラー工法」を採用しています。

これは、断熱材と外壁の間に空気の層(通気層)を備え、屋根の上部と床下の換気口を季節によって開閉することにより、空気の流れを変え、それぞれの季節に最適な室内環境を作り出すシステムです。気温はもちろん、湿度もコントロールでき、長期間利用しない場合でも、室内に湿気がこもることはなく、いつでもからりとした快適さを保ちます。

また、電力に頼らずに、自然のエネルギーを上手に活用することで、光熱費も抑えられる、人だけでなく、お財布にも優しい設計です。




エアパス工法 6つの効果


【映像で簡単解説!! エアパスソーラー工法とは!?】

※エアパスソーラー工法をもっと詳しく、仕組みを知りたい方はこちら!!

    エアパス徹底解説 ⇒https://youtu.be/79qW5KbJ97Q?si=fSEy65hizXyMJHIQ



水道管・設備の凍結防止対策

軽井沢のような標高の高い地域では、真冬の気温が氷点下になります。気温が氷点下になると、水道管等に残っている水が凍結し、水道管や水栓器具、給湯器などを破裂させてしまいます。

当社の軽井沢仕様では、凍結防止対策として、給湯配管には凍結防止ヒーターを設置し、更に、寒冷地用水栓器具を使うことで、長期不在にしたい時の水抜きにも対応しています。 別荘利用の方も、手間いらずで安心です!!



◆ヘッダー工法(青:給水 ピンク:給湯)


メインの配管からそれぞれの水栓器具へ配管することで、故障の際の取替が容易。








◆ヒーターガイド付き架橋ポリエチレン管


床下での凍結を防止。ヒーターは外気温5℃以下でON、5℃を超えるとOFFになります。



◆寒冷地用水栓器具

水抜き部分を開けて、蛇口に残った水を抜きます。





積雪と地震に強い建物 ”耐震等級3”

雪国の信州では、『積雪時の荷重』も建物構造に大きく影響します。

また地震が比較的少ない長野県でも、やはり大地震を想定した耐震強度を確保することが重要です。


最高レベルの耐震性

工房信州の家の「広がり間取り」を活かしながら【耐震等級3】を実現しています。例えば、壁をたくさん作れば強度は上がりますが、空間のつながりや開放感は失われてしまいます。火打ち梁を多く設ければ強度は上がりますが、蜘蛛の巣のように入り組んだ構造体では美しくありません。 広がり間取りと耐震性、2つの要素どちらも妥協せずに両立できるか、プランニングの腕の見せどころです。

【避難施設以上の強い家】 耐震等級 建築基準法 × 1.5倍   ★★★等級3以上


等級1と等級3ではどれだけ違うのか!?

耐震等級1と等級3では、地震が起きた場合、建物の揺れにどのような違いがあるか。揺れ方の比較動画を見てみましょう。















地震被害想定

2016年4月16日熊本地震の本震(益城町)、地震規模M7.3/震度7の 地震波を再現したシミュレーション

当社では、耐震構造解析ソフト『ウォールスタット』による耐震性能 シミュレーションの導入によって、構造解析を一棟一棟行い、 破壊されにくい耐震設計を行っています。



軽井沢でおすすめの暖房設備

軽井沢の冬を暖かく、心豊かに過ごしたい! そんな方へおすすめの暖房設備をご紹介します。


床暖房はあったかい!!

床からの輻射熱が壁や天井へ反射することで、足元だけでなく室内全体を温めてくれます。ヒーターやエアコンにはない心地よい温かさ。

床暖房には2つの方式、『電気式』・『温水式』があり、それぞれの特徴をご紹介します。




温水式

・立ち上がりが早い

・温度が40℃の心地よさ。低温やけどしない

・余熱が続くので経済的









電気式(PTCヒーター式)

・ボイラー、配管が無いので交換不要

・温度調整が簡単にできる

・料金プランでランニングコスト減








天然木の床材でも大丈夫!!

熱による収縮や変形の少ない『山桜』や『栗』がおすすめです。

高級感のある風合いと経年美が魅力。







やっぱり薪ストーブ!!

ぱちぱちと木がはぜる音や、木がゆっくりと燃えていく匂い、そして、森の中で生きてきた記憶を思い出しているかのような火のあたたかな色。薪ストーブは、家族の時間にいろんなぬくもりを運んでくれます。太古の昔から、人は火の回りに集まって、ゆたかな時間を過ごしてきました。家族や仲間と薪ストーブを囲んで、きょう一日のできごとを話してみませんか。

おすすめの薪ストーブをご紹介!!


根強い人気ロングセラー

Vermont Castings社  アンコール







スタンダードに

BRUNNER社  アイアンドッグNo7







スタイリッシュに 

HWAM社  3110c







2面・3面に開放的

BRUNNER社  パノラマ/コーナー 暖炉







高性能かつシンプルに美しい 

skantherm社  elements603トンネル







クッキングストーブ

de manincor社  ドミノ6/ドミノ8







火は簡単につけられるの? 薪はどうやって調達すればよい? メンテナンスは? などなど、薪ストーブへの憧れはあるけど心配!!という方も多いでしょう。でもご安心下さい!! これまで1000軒以上、薪ストーブのあるお家を手掛けてきた『工房信州の家』になんでもご相談ください。




下水道ではなく、浄化槽が主流  


軽井沢は、公共下水でなく浄化槽が設置されている物件が多数ありますが、この”浄化槽”という設備をご存じない方もいらっしゃいます。そもそも浄化槽とはどういったものなのか? 簡単にご説明します。

浄化槽とは?

浄化槽は、微生物の働きなどを利用して汚水を浄化し、きれいな水にして放流するための設備です。 下水道が通らない地域では、各家庭の敷地内に設けられる最も身近な汚水処理施設です。




浄化槽のメリットと注意点は?

  • 市町村に最初に収める受益者負担金(30万~60万)が不要。下水道使用料金もかかりません。

  • 浄化槽内の微生物が弱ると悪臭の原因になります。大量の油や漂白剤によって微生物が死滅しないよう注意が必要です。

  • 定期的な清掃や点検が必要。設備会社に管理委託契約をします。

  • 浄化した水を排水するための『浸透トレンチ』の敷地確保が必要です。




浸透トレンチの様子

広いスペースが必要になりますので、庭に影響しないよう事前にしっかり と計画しましょう。






 維持管理3項目と費用の目安

定期的な法定検査には水質検査、保守点検、清掃があり、それぞれ管理会社、清掃会社と契約を締結しており毎年管理料がかかります。

①水質検査: 1回/年 5,000円  ※長野県浄化槽協会の委託業者にて、主に水質の検査

②保守点検: 4回/年 29,800円(税別)  ※管理会社に委託契約

③清 掃 : 1~2回/年 14,000円税別/㎥  ※一般的な住宅の浄化槽容量は2㎥、清掃会社に委託契約




地盤補強工事のあれこれ   

住宅建設地の地盤が弱かった場合、建物を安全に支えるための地盤補強工事を行います。地盤改良工事の必要性は、スウェーデン式サウンディング試験などの地盤調査データをもとに判断されます。当社の場合、地盤調査費用は55,000円で実施しております。

軽井沢の地質は、『腐植土』や『火山灰混じり土』などの軟弱な地盤が広範囲に分布しており、ほとんどの建築場所で地盤補強工事を行っています。費用の目安として、40~50坪のお家でおおよそ150万円~200万円の地盤補強費用を予算として見込んでおきましょう。

下記の工法種類をご確認ください。一般的にはで右に行くほど費用が高くなっていきます。





表層改良工法

セメントを使用して地表周辺を固める地盤改良工事のことで、地盤の軟弱な部分が地表から2mまでの浅い場合に用いられる工法です








柱状改良工法

地盤を掘りながら、セメントと土を混ぜて撹拌し、円柱状に固めた改良杭によって建物を支える工法です。地表2~8mの場合に用いる









小口鋼管杭工法

地中深くにある固い地盤に鋼管の杭を打って、建物を支える工法で、地中30mまでの地盤補強が可能です。








【環境パイル工法も採用】

セメントが固化しにくい地質の場合は『環境パイル工法』を採用することも多くあります。環境パイル工法とは、木材で家を支える「環境にやさしい地盤改良工法」で、高品質な防腐防蟻処理を実現することで、「腐食しない」「蟻害しない」高耐久性と、他工法と同程度の支持力を確保できます。費用は、柱状改良工法と同程度になります。



まとめ  


建築にまつわる軽井沢の特殊性についてまとめさせて頂きました。実際にお客様からよくあるご質問、また私共が必ずお伝えしている内容です。

最後にあらためてご確認ください!!

◆湿度の高さや冬の寒さは注意が必要です!必ず体感しておきましょう。 ◆別荘だからと甘く考えてはいけません。湿度対策・寒さ対策は絶対です! ◆建築業者を選ぶ際には、デザインや価格だけでなく、きちんと性能や施工体制・アフターフォローについても確認しましょう。

土地選びのお手伝いから設計、施工・アフターメンテナンスまで一貫してサポートいたします。

また『軽井沢ガイドツアー』や『移住オーナーのお宅見学』も行っております。 子育てや仕事、生活の事など移住に関する心配事もお気軽にご相談下さい。



「工房信州の家」軽井沢展示場 にてお待ちしております!






私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。

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