軽井沢の庭からはじまる、自然と共に暮らす住まい| 30by30につながる庭づくりとは
- kanaya99
- 1 日前
- 読了時間: 4分

軽井沢の庭から、生きものと暮らす時間が始まる
軽井沢で家を建てるということは、
建物をつくること以上に、自然とどのように付き合っていくかを決めることなのかもしれません。
澄んだ空気、やわらかな光、森の気配。
そのすぐそばにある「庭」は、暮らしと自然を結ぶ、もっとも身近な場所です。
工房信州の家が軽井沢で取り組む庭づくりは、見た目の美しさにとどまらず、
生きものが行き交い、時間とともに育っていく庭を目指しています。

自然共生サイト登録という、ひとつの節目
この軽井沢の庭づくりは、2025年12月16日、
環境省の「自然共生サイト」として正式に登録されました。

自然共生サイトとは、
生物多様性の保全と、その持続的な管理がなされている場所として、科学的・制度的に評価された空間です。
庭が、完成した瞬間ではなく、これから先も自然とともに成熟していく場であること。
その考え方が、ひとつのかたちとして認められました。

また本取り組みは、2030年までに陸と海の30%を健全な生態系として保全する「30by30」という国際目標とも軌を一にしています。

足元の草花が、蝶の命を支える
庭の一番低い場所、足元に広がる草本植物。
ここには、小さくても確かな生命の循環があります。
草本 × 蝶類|命をつなぐ関係
スミレ類
└ ヒョウモンチョウ(幼虫の食草)
フジバカマ
└ アサギマダラ(渡りの途中で立ち寄る蜜源)
ノコンギク・山野草
└ 蝶類全般(季節ごとの吸蜜)
蝶は、ただ飛んでくる存在ではありません。ここで生まれ、育ち、次の場所へ向かう——
その過程を支えているのが、庭の草本植物です。
木々がつくる、鳥たちの居場所
視線を上げると、庭は立体的な空間へと変わります。
雑木林のように配置された木本植栽は、
鳥たちにとって欠かせない生活の場です。
木本 × 鳥類|庭が森になる瞬間
落葉高木
└ 見通しのよい止まり木・繁殖環境
中低木
└ 採餌・雨風をしのぐ空間
下草帯
└ 昆虫が集まり、餌環境が豊かに
シジュウカラやヒタキ類のさえずりが聞こえる庭は、
自然が機能している証でもあります。
庭がつながり、地域の自然になる
一軒の庭は、決して孤立した存在ではありません。
隣の庭、その先の森へとゆるやかにつながることで、
生きものたちの道——グリーン回廊が生まれます。
点ではなく、面として自然を捉える。
その考え方が、軽井沢という土地全体の環境を、静かに支えています。

この庭づくりに「完成」はありません。
季節ごとに表情を変え、
年を重ねるごとに、少しずつ豊かになっていきます。
住まい手が庭を眺め、
手を入れ、自然と向き合う時間そのものが、
庭の価値を育てていきます。
軽井沢の自然と、長く、無理なく、心地よく暮らすために。
工房信州の家は、自然と共にある住まいを、これからもつくり続けていきます。
30by30/OECM をもっと詳しく知りたい方へ
環境省のサイト
■ 30by30とは?
30by30とは、2030年までに、陸と海の30%を健全な自然として保全する、
という国際目標です。
これは2022年、国連生物多様性条約(COP15)で採択された
「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に基づく世界共通の目標。
日本でも、環境省を中心に
国立公園の拡充
企業緑地の生態系保全
民間の森林・里山の活用
が進められています。
つまり――
守るのは“特別な自然”だけではない。
私たちの足元の庭や森も、その一部になり得る。
ここが重要です。
■ OECMとは?
次に出てくるのが OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)。
これは保護区ではないが、生物多様性保全に実質的に貢献している区域のこと。
例えば:
私有林を持続的に管理している山林
蝶や鳥が生息するビオトープ付き住宅地
里山型ガーデンを維持する分譲地
企業所有の自然再生敷地
これらは国立公園ではありません。
しかし「結果として自然が守られている」。
それがOECMです。
■ なぜ今、住宅地で語られるのか
これまで自然保全は
公園
保安林
鳥獣保護区
といった“行政主導型”でした。
しかし30by30達成には、民間地の協力なしでは到底届かないという現実があります。
ここでOECMが重要になります。
とくに軽井沢のような、標高が高く、
生物多様性が豊かで自然と住宅が近接するエリアでは、
住宅地そのものが生態系ネットワークの一部になります。
■ 「自然共生サイト」という仕組み
日本では、環境省が自然共生サイト(OECM認定制度)を創設しました。
認定のポイントは:
✔ 在来種中心の植生
✔ 草本層・木本層の立体構成
✔ 生きものの継続的確認
✔ 管理体制の明確化
たとえば
スミレ類 × アサマシジミ
フジバカマ × アサギマダラ
コナラ林 × シジュウカラ
こうした関係性が維持されていること。
単に“緑が多い”ではなく、生態系が機能しているかどうかが評価されます。

私たちは設計士や施工管理士といった建築のプロでありながら、全社員が「信州コンシェルジュ」として豊かな信州ライフをサポートしていきます。







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