長野県は雪に恵まれ、毎年冬には県内外にとどまらず海外からも多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。ここではウィンタースポーツがお好きな方に向けて、もっとスキーやスノーボードを楽しめる家づくりのポイントや長野県内のおすすめエリアを解説していきます。実例もご紹介するので参考にしてくださいね。
目次
ウインタースポーツがお好きな方へ!家造りで抑えたいポイント5つ
ウインタースポーツを思い切り楽しめる住まいを造るために、抑えておきたいポイントをご紹介します。趣味がさらに充実するような工夫が満載なのでチェックしてみてくださいね。
土間があるとメンテやディスプレイしやすい
屋内でありながら土足で過ごせる土間スペースは、ウインタースポーツをする人におすすめの間取り。ほうきでさっと掃いたり水で流したり、汚れても掃除がしやすいので外で使ったウィンタースポーツの道具を気兼ねなく持ち込めます。
広々とした土間があれば、天候に左右されることなく道具のメンテナンスを行うことも可能。また、スキーやスノーボードの板など自慢のアイテムをディスプレイすれば、オフシーズンでも趣味を感じられるお気に入りの空間になりますよ。
土間収納があると便利
土間収納とは、一般的には玄関の土間続きに設置された収納スペースのことを指します。しかし土間収納にはいくつかパターンがあり、玄関土間の一部に収納スペースをとるタイプ、また多目的に使える土間に連続して収納をとるタイプ、家の外側に戸を設け、外から使うタイプなどがあります。
土間であれば室内に持ち込むことなく物の保管ができるので、外で使うことが多いウインタースポーツの道具の収納に最適です。メンテナンスをする前の道具や使用後すぐ、一時的に置いておきたい時なども室内に泥や水滴が落ちる心配がありません。また、直射日光や温度変化の影響が受けにくいので道具の劣化を防げるというのもメリット。スノーボードやスキーの板は立てて保管できるようにするとより長持ちしますよ。
薪ストーブがあると乾かしやすい
使用したスキーウェアやブーツ、小物などを濡れたまま放置しておくと、臭いやカビの原因に。雪や汗で濡れた道具は、できるだけ早く乾燥させることが大切です。そんな時、薪ストーブがあるととっても便利。薪ストーブは濡れたものを乾かすために熱が利用できるのはもちろんのこと、湿気除去の効果もあり乾燥時間の短縮に繋がります。
さらに、スキーやスノーボードの後に薪ストーブの火で温まりながらコーヒーを飲む時間は、至福の時です。
気分が高まる山小屋のようなデザイン
ウインタースポーツが好きな方は、自然が好きという方も多いのでは。そんな方は、家の外観や内観を自然が感じられるようなテイストにするのはいかがでしょうか。
珪藻土や漆喰、無垢材など自然素材をふんだんに使用し、山小屋やログハウスをイメージした住まいにすると自然をより近くに感じられ、気分を盛り上げてくれます。
また、自然素材は薪ストーブとも相性がよくお洒落な空間に。吹き抜けや勾配天井を取り入れるのも開放感があり気持ちが良いですよ。
ビルトインガレージで荷物の積み下ろしをスムーズに
住宅の中にガレージを組み込んだビルトインガレージは車好きな方だけでなく、アウトドアを趣味とする方にも人気の間取り。もちろんウインタースポーツとも相性が良いですよ。
天候に影響されることなく荷物の積み下ろしができるので、出かける時も帰ってきてからもとってもスムーズ。棚を設置すれば道具の保管場所としても活用できますよ。タイヤ交換が屋内でできる、雪下ろしの必要がないといったポイントからも雪がたくさん降る地域には特におすすめです。
スキー場の近くに家を持つメリット
スキー場の近くに家を持つと、好きなウィンタースポーツを中心としたライフスタイルがおくれること以外にも様々なメリットがあります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
いつでもスキーが楽しめる
スキー場の近くに家を持つ1番のメリットは、いつでも存分にスキーが楽しめること。短時間でスキー場へアクセスできるので、気軽に出かけられます。また、移動の時間を気にすることなく、スキー場での時間をたっぷりとることができますよ。
移動にかかる時間とお金、労力を削減できるのは魅力的ですよね。空き時間ができたらスキーやスノーボードに出かけるというように、日常的にウインタースポーツに没頭できる暮らしが叶います。
豊かな自然を味わえる
スキー場がある土地は豊かな自然に恵まれていることが多いため、その地域でしか見られない絶景を眺め、美味しい空気や水を堪能できるのも魅力です。例えば、各地にスキー場がある長野県では、北アルプスの雄大な山々のもたらす恵みを享受することができますよ。他にも、星が最も輝いて見える場所に認定された阿智村など、自然の美しさを堪能できる魅力的なスポットが満載。
中には移住を機に、広い土地を活かして野菜作りを始めたという方も。豊かな自然のなかでの生活は、贅沢な時間となるでしょう。
オフシーズンでもアクティビティが豊富
冬が終わってもアクティビティや観光コンテンツの充実に力を入れているスキー場がたくさんあるので、オフシーズンでも十分に楽しめます。
用意されているアクティビティはスキー場によって多種多様。サマーゲレンデでスキーの練習ができたり、トレッキング、マウンテンバイク、植物園、キャンプなど地形を活かした楽しみ方が豊富にあります。新潟県の苗場スキー場では、有名フェスであるフジロックが行われますよ。
スキー場の近くに家を持つことで、一年を通して自然の中で過ごすことが身近になるかもしれません。
冬のスポーツがお好きな方におすすめのエリアは?
スキー場が多くウィンタースポーツが盛んな長野県ですが、県土が広く積雪量含め地域ごとに特色があります。住むエリアによって生活環境や気候、雪質も変わります。ここでは冬のスポーツがお好きな方に向けておすすめのエリアをご紹介します。
北信エリア
北信エリアにはパウダースノーが楽しめるスキー場が数多くあります。このエリアは豪雪地帯の新潟県に近く積雪が多いため、11月中旬から5月まで長くウィンタースポーツを楽しむことができます。知名度の高いスキー場も多く代表的なものに志賀高原スキー場(山之内町)、全長10kmの日本一長いコースがある野沢温泉スキー場(野沢温泉村)、斑尾高原スキー場(飯山市)、竜王スキーパーク(山之内町)などがあります。
これらのスキー場までは長野市街地から一時間程で行くことができます。長野市は県内の都市部でありながらスキー場へのアクセスもよく、生活の利便性と趣味時間の充実の両立をさせることができます。一時間であれば朝の天気を見てその日の予定を組むことができますよ。長野駅から20~30分で行くことができるいいづなリゾートであれば仕事終わりにナイターを楽しむこともできますね。
また温泉が多いのもこのエリアの特徴です。野沢温泉村は全国から観光客が訪れる温泉街で、13か所の外湯を無料で楽しむことができます。志賀高原の麓には渋温泉・湯田中温泉があります。ひと滑りして疲れた体に温泉は最高ですよね。その他市街地にも気軽に立ち寄れる日帰り温泉が多数あるため、温泉好きの方にもおすすめです。
長野県庁があり人口が最も多い長野市を含む北信エリアは、長野市中心部の市街地と小布施町や須坂市・中野市・飯綱町・山ノ内町・信濃町などのどかな田園や果樹園が広がるエリアに分かれます。長野市の中心部には長野駅を中心に企業が多く集まり、大企業の支店も多数あるため転職の際には様々な業種から選ぶことができます。新幹線が通っているため東京など都心へのアクセスもよく、通勤している方もいます。一方で中心部を離れるとりんごが美味しい飯綱町や栗を使ったスイーツが人気の小布施町、蕎麦や神社が有名な戸隠など、よりスキー場へのアクセスが良く、自然豊かな環境となります。
北信エリアについて詳細はこちら
大町・白馬エリア
ウィンタースポーツと言えば、言わずと知れた白馬。3000m級の雄大な北アルプスの山々を背に良質な雪質を楽しむことができます。長野オリンピックが行われ、スキー専用のゲレンデがある白馬八方尾根スキー場を始め、スノーボーダーにはたまらないスノーパークが充実したhakuba47、エイブル白馬五竜や白馬岩岳スノーフィールド、栂池マウンテンリゾートなど国内外より人気を集めるスキー場が多くあります。豊富な自然雪と広く、バラエティに富んだゲレンデでキッズや初心者、上級者までウィンタースポーツを満喫できるでしょう。
北アルプスや一級河川、湖など自然環境に恵まれ、国立公園もある大町・白馬エリアは冬だけでなく、グリーンシーズンも観光客が途絶えません。トレッキングや登山、ラフティング、キャンプ、パラグライダーなど様々なアクティビティを楽しむことができ、アウトドアがお好きな方にはぴったりです。外国からもウィンタースポーツファンが集まる白馬はアウトドアブランドの大型店舗も集結しています。内外装に凝った店舗やバラエティに富んだアウトドアギアを見ているだけでも楽しいですよね。
白馬エリアへは長野駅から一時間、松本駅からは一時間半でアクセスできます。白馬の南隣、大町市からはスキー場までおおよそ30分。大町市は松本市、長野市までそれぞれ一時間程度でアクセスすることができるため、のどかな田園風景と北アルプスの山並みを楽しみつつ生活の便もある程度確保できます。
大町市についてはこちらの動画もご覧ください。
東信エリア
東京からのアクセスが良い東信エリアもウィンタースポーツが楽しめる地域の一つ。
代表的なスキーリゾートは上田市の菅平高原をはじめ、佐久平や湯ノ丸スキー場、軽井沢プリンスホテルスキー場など高速道路のインターチェンジから30分以内でアクセスできるスキー場が多く、曲がりくねった雪の山道を登るというハードルがほぼないため気軽にウィンタースポーツを楽しむことができます。
またこの地域は晴天率が高く、青空の下で晴れやかな気分で滑ることができますよ。標高が高いため気温が低く、さらさらとしたパウダースノーが特徴です。
初心者向けのゲレンデも多く、ファミリーにもおすすめです。
八ヶ岳エリア
県下最大の湖、諏訪湖の東~南東方向にそびえる八ヶ岳。南北に長い稜線とごつごつとした岩肌が堂々たる風格を漂わせます。そんな八ヶ岳の麓にもスキー場が点在しています。北は立科町の蓼科山、南は富士見町と山梨県にまたがる網笠山と広範囲の八ヶ岳エリアは南北でスキー場の特性も異なります。
北信・白馬エリアと比べるとそれほど積雪が多くないこの地域でも、北の蓼科エリアは自然雪が楽しめます。山頂からのパノラマと上級者向けの硬いバーンを楽しめる車山高原SKYPARKスキー場や初級者から上級者までの多彩なゲレンデが魅力のしらかば2in1などがあります。標高が高く気温も低いためアイスバーンとなることが比較的多くあります。北八ヶ岳の蓼科エリアへは茅野市から30分、もしくは佐久市などの東信からも一時間程でアクセス可能です。
南の富士見エリアは晴天率が高く絶景を楽しむことができるエリアです。ウィンタースポーツでは雪質もさることながら天気も重要ですよね。全長3000mのロングランを楽しめる富士見パノラマスキー場やファミリーやスキーデビューに向いたスキー専用ゲレンデの富士見高原スキー場があります。降雪が少ないため人工雪のゲレンデが中心となります。南八ヶ岳の富士見・原村エリアは中央道と、松本ー新宿間を結ぶJR中央本線特急あずさが通っているため、各地から、また各地へのアクセスも良好です。
標高の高いこのエリアは夏場、避暑地として人気があります。原村や茅野市、立科町など別荘地も各所にあり、移住先としても以前より需要があります。移住者を受け入れる風土が整っており、各市町村移住支援にも力を入れています。仕事面では製造業や農業が盛んで働き口も豊富です。
八ヶ岳エリアについて詳しくはこちら
スキー・スノボ・冬のアウトドア好きさんが建てた住宅の事例2選
専用収納ですっきり
もともと県外ご出身のご夫婦。スキーや登山などアウトドアがお好きで、趣味を楽しむために白馬村にほど近い大町市に移住されました。
そんなご家族のこだわりの空間はもちろん土間サロン。6帖の広さがあり、キャンプ用のテーブルとチェアを置いて第二のリビングとして日常使いします。お気に入りのスキー板や自転車は壁に立てかけて魅せて。サロンとひとつづきの土間収納は土足で踏み込め、汚れを気にせず気楽に使えます。壁一面に棚を巡らせ、形や大きさが異なりかさばるアウトドアギアをすっきりと収納します。
下屋のかかった板張り部分が土間サロンと収納。土間収納に直接出入りできる勝手口を設けたため、荷物の出し入れがしやすく便利です。車を横づけできる位置にあり外水栓も隣接しているため、帰宅後の片付け動線が完璧です。
土間リビングでギアをインテリアに
東京にお住まいだったご夫婦。週末ごとに信州の山に訪れてはスキーをはじめ、自転車や登山などアウトドア趣味を楽しまれていました。信州通いを始め20年、思い切って拠点を設けることに。スキー場にアクセスしやすく、東京への行き来もしやすい場所に家を建て、二拠点生活をスタートさせました。
リビングの半分が土間サロン。暮らしの中心がここです。棚やフック、スタンドを活用し、ギアをセンスよく飾っています。色合いも統一感があって素敵ですね。
8帖の土間サロンはテーブルとチェア、薪ストーブを置いても余裕の広さ。滑って帰ってきた日には薪ストーブで温まりながらメンテナンスをしてギアを乾かします。趣味にまつわる全ての時間が楽しみになるような空間。スキー仲間との食事やテレワークの際にも活躍する万能な土間サロンです。サイドに設けた勝手口からはカーポートに出ることができるため、荷物の搬出入もスムーズです。
家づくりのことならフォレストコーポレーション
工房信州の家では、家づくり相談会を随時行っています。経験豊富なスタッフがあなたの家づくりをお手伝いします。家づくりに関するお悩みをお気軽にご相談ください。オンラインでもご相談いただけます。
まとめ
スキーやスノーボードは楽しいものですが、準備や片付け、メンテナンスが大変な部分もありますよね。家づくりを工夫することで準備や片付けの負担を減らすことができ、メンテナンスの時間すら楽しいものとすることができますよ。
また県土の広い長野県、ご自身に合うエリアが見つかるとより一層趣味を満喫できるのではないでしょうか。ぜひ一度訪れて雪とグリーンシーズンの心地よさを体感してみてくださいね。
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