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軽井沢移住の利点や失敗例、人気エリアのまとめ
更新日:2021年11月12日

都心からのアクセスが良く、自然豊かで食も美味しい軽井沢。 移住先として検討している方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
軽井沢に移住したらどんな生活が送れるの? 会社は都内だけど通勤はどうする? 冬の寒さは大丈夫? 家づくりをする時の注意点は?どのエリアに住む?
そんな疑問や不安をお持ちの方に向けて、軽井沢に移住するメリットからデメリット、移住前に知っておくと役に立つ情報など、軽井沢移住に関するあれこれをまとめました。
「観光地・軽井沢は、移住者目線で見るとこんなにワクワクする町なんだ!」ということが少しでもお伝えできれば嬉しいです。
INDEX
軽井沢ってどんなところ?
幼小中一貫・風越学園の開校で、30代40代の移住者が一気に増加。
「屋根のない病院」と言われ、100年以上前から静養の地・避暑地として多くの貴族・政財界人・文豪から愛され続けてきた軽井沢。
ここ最近、夏を過ごす避暑地や観光地イメージの軽井沢から、通年通して暮らすご家族が移り住む街へと変わり始めています。
軽井沢へ移住されるかたの大きな動機のひとつ、それは、お子様の教育のための移住です。
2020年4月の風越学園の開校は、軽井沢に大きなインパクトを与えました。
移住されたご家族に話を伺うと、口を揃えて仰るのが「自然豊かな環境で子育てをしたかった」というポイントです。 日常にある豊かな緑、時には厳しい自然を相手に、伸び伸びと育つ子供を見て頼もしさを感じる毎日だそうです。

四季の彩りを感じられる日常
リフレッシュできる自然環境が身近にある軽井沢。 ひとつの森でも、春夏秋冬いろいろな表情を見せてくれます。 春の新緑、夏の木漏れ日、秋の紅葉、冬の静けさ。
五感が研ぎ澄まされる環境は、芸術に、執筆に、仕事に、とても良い環境だと思います。
軽井沢の気候を数字で見ると、8月夏の軽井沢の平均気温は19.6℃と、同時期の東京26.5℃に対し約7℃も違います。 エアコンいらずの夏は本当に快適です。
一方で、冬は極寒の季節。 外は言うまでもなく寒いですが、雪が積もった静寂の森を窓越しに見ながら、薪ストーブの炎であたたまる生活も良いものです。

満員電車を卒業。新幹線通勤で移動時間も活用
交通の便は、北陸新幹線が開通してからますます良くなり、丸の内―軽井沢間で約64分というアクセスの良さです。
その利便性の良さから、軽井沢へ移住をして新幹線通勤を選択されるビジネスマンもたくさんいらっしゃいます。 何よりも、落ち着いて座って通勤できるのは嬉しいですよね。 もちろん移動時間も有効活用して、丸の内に到着する前に一仕事終えることも出来ます。

軽井沢に移住するメリット
移住者ネットワーク
ネクタイを締めて東京にいたら普段は出会えないような人と、普通に会えるのも軽井沢の魅力。
わずか人口20000人の町なので、アンテナを張って行動するとセレンディピティ(計画的偶発性)が起こる事もしばしばあり、そこで価値観が合う人同士が紹介しあってネットワークが繋がっていくのも軽井沢ならではの繋がり方です。
カフェやBAR、ゴルフ場などは出会いや社交の場で、隣に座っていた人が実は著名なあの方…ということも。
また、別荘地ごとに色々なコミュニティが存在しており、交流がそれぞれ非常に盛んです。 明治期に生まれた人々が交流する場・サロン文化が、この地域で脈々と受け継がれて来ているようです。

自然に囲まれた環境
雄大な浅間山の南麓に位置する軽井沢町。
昔の写真を見ると分かりますが、もともと軽井沢は火山が堆積した地質で、ほとんど木が生えていなかった時代があります。 現在の緑豊かな環境しかご存じない方は、こうした歴史を知るととても驚かれます。 かつて雨宮敬次郎という実業家が植林事業を行いカラマツを植えたことで、現在の軽井沢の景観が出来上がっているのです。
軽井沢の自然を楽しむのにおすすめのスポットを3つご紹介します。
■雲場池 ブリジストンを創業した石橋家が所有する池を軽井沢が借受け、景勝地として開放してい ます。若葉が芽吹いた初春や、紅葉の時期は、水面にカラフルな色が映えて特に素晴らしい景観。

■星野温泉脇を流れる湯川 川のせせらぎを聞きながら散歩するだけでも清々しい気持ちになれるスポット。 夏は木漏れ日の川辺を愛犬と散歩するという方も。 星野リゾートが運営するハルニレテラスも徒歩圏内で、優雅な時間を過ごせる場所です。

■御影用水 元々は人口的に作られた用水路。 正式名称は「千ヶ滝湯川用水温水路」。つまり冷たすぎる水をここで温め、下流の田んぼに流していた水路です。 水路幅があり、一見ヨーロッパの運河を連想させるような美しい景色が広がっています。 軽井沢駅からは車で20分の、知る人ぞ知る人気スポットです。

リゾート施設が充実
ジョン・レノンが通った万平ホテルのようなクラシックホテルから始まり、東急やマリオット、エクシブ、プリンスと有名ホテルが名を連ねる軽井沢。 サービスはもちろんのこと、何よりもこの軽井沢という自然豊かな場所でゆったりとした時間を過ごすのは、かけがえのない時間。
また、中軽井沢の星野エリアにはトンボの湯、冬にはケラバ池に氷が張り、天然氷でのスケートを楽しめます。
ハルニレテラスでは、食に、買い物に、珈琲に、読書にと、思い思いの時間を過ごすことができます。
南軽井沢エリアへ足を運ぶと軽井沢風越公園があり、テニスはもちろんのこと、冬には屋外スケートやカーリングを楽しめるのも魅力です。

飲食店が多い
20000人の人口に対して、軽井沢町内には300軒を超える飲食店が存在しています。 別荘族やグルメ通の舌を唸らせる有名店も出店しており、それを目掛けて東京からいらっしゃる方も少なくないそう。
また、軽井沢に隣接する御代田町や佐久市、小諸市にも美味しいお店があり、わざわざ車で行かれる方も少なくないとか。
これだけ自然豊かな環境で、地の食材を使った美味しいものを頂けるお店がたくさんあるエリアは、日本全国探しても右に出るところはないのではないでしょうか。

都心からのアクセスが良い
北陸新幹線を使えば、わずか64分で丸の内と軽井沢を結んでくれます。 また、車で関越道を走っても2時間と、都心からのアクセスは抜群! 軽井沢在住の移住者に伺っても多くの方が「アクセスの良さ」を挙げます。都会と自然を気軽に行き来できるこの距離感は、軽井沢だからこそではないでしょうか。
軽井沢在住のビジネスマンで、軽井沢駅から座って快適に東京へ通勤出来ることが価値という方もいらっしゃいます。 かつては満員電車を経験されてきた方の声だからこそ、説得力がありますね。

▼ 軽井沢から東京オフィスまでの新幹線通勤をシミュレーションした動画はこちら!
軽井沢に移住するとき、知っておきたいデメリット
冬の寒さが厳しい
軽井沢への移住でまず知っておきたいことは、なんといっても「冬の寒さ」。
近年だいぶ温暖になっていますが、−10℃が数日続いてかなり冷え込むこともしばしば。
住宅建築で気を付けたいのは、給湯器・暖房・配管等の設備には、極寒冷地仕様での計画が必要ということです。 また高性能な断熱材はもちろん、凍結深度(地面が凍る深さ)を80cm以上確保した基礎計画をするなど、建物のコストアップ要因となります。
車移動が必須
軽井沢に限らず、信州では車での移動が一般的です。 商業施設が集まったエリア以外では、一人一台車を所有するご家庭が多いのが長野県のスタンダード。 当然、燃料費や車の維持費、冬用タイヤのストックなど、初めて車を持たれる方には思わぬ出費があることも知っておきましょう。 (ただし、都会で車を所有するのに比べて、駐車場代などの維持費ははるかに安く抑えられます)
また、軽井沢の観光シーズンは大渋滞がおこります。 事前に裏道ルートを抑えておくことも、快適な軽井沢ライフのための重要なポイントです。
軽井沢への移住で失敗してしまうケース
木々からこぼれる爽やかな日差しのなかで、都会の喧騒を忘れられる場所。 こんな素晴らしい軽井沢に移住して、ずっとのんびりと暮らしたい!
しかし、遊びに来るのと住むのは違うんだな…といった感じで、移住したことに後悔する人がいるのも事実。
期待に胸を膨らませて移住した軽井沢なのに、なぜ失敗してしまうのか? その原因と対策についてお話しします。
冬の寒さとそれにかかる光熱費が予想外だった
都会暮らしにはない、信州だからこその予想外の出費は、移住してみないとなかなか把握しきれない面があるかと思います。
都会と比べて安いのは、家賃または土地代と固定資産税。
逆に、光熱費(水道・ガス)や物価(ガソリンなど)は田舎の方が高い傾向にあります。 その他にも、下記のようなコストを見込んでおきましょう。
凍結防止のための電気代 設備や水道配管には凍結防止用のヒーターが付いており、夏場と比べて月1万円ぐらい余分に電気